バラの歴史を知って、薔薇色の人生を手に入れよう!ラフランス誕生まで

バラLIFE

大切な人へのプレゼントに花を贈るとき、一番人気があるのはバラの花束です。
バラの花束を贈るときやバラを育てるとき、バラの花にはどんな歴史があるのか気になるのではないでしょうか。

バラの持つ歴史は古く、今から4000年ほど前のギリシャ神話からはじまります。
4000年前から続くバラのストーリーを知ると、よりバラを身近に感じることができます。

そこで、この記事では人々に愛され続けてきたバラの歴史について詳しく紹介します。

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バラの花が持つストーリーとは

紀元前におけるバラの歴史

最古の文学作品とバラ

「バラ」についての記述が歴史上はじめて登場するのは、『ギルガメシュ叙事詩』です。

『ギルガメシュ叙事詩』は、古代メソポタミア時代における伝説の王・ギルガメシュを巡る物語です。
人間の歴史の中で、最古の作品のひとつとされています。
最古の写本は紀元前2100年頃のものですが、古くから口伝えで伝承されてきた物語です。現在の形は紀元前1200年頃に標準バビロニア語でまとめられたものです。
物語は、人類の最も古い文字のひとつ楔形(くさびがた)文字で、粘土板に記されています。

つまり、日本が縄文時代だった紀元前の頃に描かれた、最古の神話にバラは登場しています。
ギルガメッシュ叙事詩には「若返り薬の棘は野薔薇のように手に刺さる」とあります。
現在も「美しい薔薇にはトゲがある」という言葉がありますが、古代からそのような使い方をしていたようです。

その後、古代ギリシャ時代における最古の叙事詩『イリアス』『オデュッセイア』にもバラが登場します。
この二つの作品は紀元前750年頃の詩人・ホメロスが伝承したものとされています。
『イリアス』はトロイア戦争を題材とした作品で、『オデュッセイア』はその後の英雄・オデュッセイアの放浪物語です。
『イリアス』には、暁の女神・エーオースの指は「紅の薔薇色」とあります。

このことから、4000年も前から人はバラとともに暮らしていたことがわかります。

最古のバラの絵

バラが描かれた世界で最古のバラの絵はギリシャ・クレタ島の「クノッソス宮殿」の壁画です。
ギリシャのエーゲ海にあるクレタ島は、ミノア文明(紀元前3000年頃~紀元前1400年頃まで)が栄えた場所です。
クレタ島にある「クノッソス宮殿」の「青い鳥のいる庭園の壁画」にフレスコ画で青い鳥とともにバラが描かれています。

宮殿は紀元前に起きた災害や紛争などによって壊れてしまったため、現在は壁画の一部のみが保存されています。

ローマ時代のバラ

クレオパトラが愛したバラ

ローマ時代(紀元前753年~西暦476年)には、バラは貴族の花となります。
なかでも世界三大美女、絶世の美女と称されるクレオパトラはバラ好きでした。
クレオパトラ(クレオパトラ7世フィロパトル/紀元前69年~紀元前30年)は、古代エジプト・プトレマイオス王朝最後の女王です。

クレオパトラは、バラをお風呂に浮かべてゆったりと「バラ風呂」につかり、宮殿の床にバラの花を敷き詰めた「バラ床」を歩き、ローズオイルを肌に塗ってバラの香りをまとったといわれています。
とくに、ローマ帝国の英雄・シーザーやアントニウスを迎えるときの「バラ床」は高く、床のバラは膝の高さまであったといいます。

プリニウスの『博物誌』

古代ローマ時代の軍人・政治家・博物学者であった、ガイウス・プリニウス(23年~79年)の『博物誌』には、バラにまつわる記述があります。
その内容は、当時のお祭りではバラの花びらが街頭でまかれていたというものです。

というのも、プリニウスの時代、ローマ帝国・5代皇帝ネロ(37年~69年)はバラを愛したことで有名な皇帝でした。
バラの花びらをシャワーのように降りまき、晩さん会の会場をバラで埋め尽くしたという数々の逸話を残しています。
皇帝ネロもクレオパトラと同じくバラ風呂を楽しみ、ローズオイルを肌に塗っており、神殿にバラを切らさないように植栽していました

『博物誌』には、現在も人気のケンティフォリア、ダマスク、ガリカ、アルバなど、オールドローズについて紹介されています。
そのほかにもオールドローズの栽培方法、バラの香料の採取方法や、薬用効果など、バラについてのあらゆることが記載されています。

このことから、ローマ時代にはバラが植栽されていたことがわかります。

ローマ時代「バラに伏す」という言葉は、贅沢で豪華な暮らしの代名詞でした。

ルネサンスとバラ

サンドロ・ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生(La Nascita di Venere)」(1485年頃)

14世紀にイタリアではじまったルネサンスによって、それまで貴族の花であったバラは一般の人々のものとなりました。
ルネサンスとは、ギリシャやローマの文化の復興運動のことです。

イタリア・フィレンツェの大富豪であったメディチ家の庭には、バラ園が作られ、数多くのバラが栽培されました。
メディチ家の香りは現在でも「デルベ」の商品で楽しめます。デルベでは、メディチ家に仕えていた薬草組合のハーブレシピを使って商品を生み出しています。

メディチ家の画家・ボッティチェリの絵画「ヴィーナスの誕生」にもバラが詳細に描かれています。
サンドロ・ボッティチェリ(1445頃-1510)は、優雅な聖母マリアや神話の女神を描いたイタリア・フィレンツェの画家です。
ギリシャ神話をモチーフにした「ヴィーナスの誕生」は、愛と美の女神ヴィーナスが誕生した場面を描いたものです。

ギリシャ神話でバラは、愛と美の女神であるヴィーナスを象徴する花として登場することから、バラの花言葉は愛と美となりました。

フランスとバラ

現在の観賞用バラは、ナポレオン1世の皇妃ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ(Joséphine de Beauharnais/1763-1814)が、フランス・パリ郊外のマルメゾン城に世界中のバラを収集したことからはじまりました。
ジョセフィーヌはバラの収集だけでなく、育種を奨励しており「近代バラの母」とよばれています。

マルメゾン城のバラ園を描いた宮廷画家として有名なのが、ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ (Pierre-Joseph Redouté/1759-1840)です。
ルドゥーテの代表作『バラ図譜(Les Roses)』は、植物図鑑であり、バラの詳細な絵が描かれています。

フランスでは1867年に「ラ・フランス(La France)」というバラが登場します。
それまでのバラは一季咲き(1年に1度咲く種類)が主流でしたが、ラフランスは四季咲き(1年に季節を限らず何度も咲く種類)です。

ラフランスの登場は画期的なもので、それ以降に誕生したバラはモダンローズ(現代バラ)、ラフランス以前の品種はオールドローズ(古代バラ)とよばれています。
また、ラフランスはハイブリッドティー(Hybrid Tea)の第一号です。

四季咲き性をもつモダンローズが誕生したことにより、バラの花を年中楽しめるようになりました。

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日本のバラ

バラといえば、ギリシャ・ローマ・フランスなどのイメージがありますが、日本や中国などのアジア圏にも自生している花です。

日本に自生しているのは、ハマナスノイバラをはじめとするバラたち。
ノイバラは、「野ばら/野バラ/野薔薇」のことで、現代のバラに房咲き性つる性を伝えました。
ノイバラは自生している野生のバラなので観賞用ではなく、ほとんどがバラの台木として用いられています。

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幸せな人生=薔薇色の人生

バラ

幸せな人生のことを「薔薇色の人生」といいます。
薔薇色の人生とは、人生が幸福であるさま、前途が希望に満ちているさまなどを表す言葉です。
フランス語ではLa Vie en rose(ラヴィアン・ローズ)」といいます。
そのため、幸せな人生を象徴するバラは、大切な人へのプレゼントに一番人気があります。プロポーズに添える花といえば、バラが定番です。

このようにバラの歴史を知ることで、よりバラが身近に感じられ、バラのある暮らしを楽しむことができます。
4000年前のギリシャ神話にも登場するバラは、日本でも昔から自生している身近な植物です。
バラには強健で育てやすい品種も数多くあり、自宅で育てることで長く楽しめます。
バラの美しい香りにつつまれて、心が癒される生活は、まさに薔薇色の人生です。
ぜひ美しいバラを生活に取り入れてみてください。

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